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緑の霜

以前からスナゴケってどんなコケなのだろうと思っていました。

何となくイメージはするものの、それが本当のスナゴケなのかどうか確信が持てずにいました。

そんなある日、群馬県と長野県に出かけました。そのとき宿泊した宿の庭で、イメージしていたコケによく似たものを見つけたのです。

そうそう、私が持っていたスナゴケのイメージはこんな感じです。

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図鑑で調べてみると、スナゴケというコケは索引にありませんでした。今ごろそんなことに気づく自分にあきれかえってしまいました。それでも図鑑で探し続けていると、エゾスナゴケというコケがとても似ていることに気づきました。

エゾスナゴケはギボウシゴケ科・シモフリゴケ属の一種。学名はRacomitrium japonicumです。Racomitriumというのはシモフリゴケの仲間につけられる名前のようで、同じページのコケはみんな同一のラテン名(属名)になっていました。

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シモフリゴケとはなかなか素敵な名前です。この名の由来は知りませんが、湿った状態のものを見ると緑の霜が降りているような錯覚に陥ります。なぜかこのコケは群生するようで、ちょっとした緑の芝生状態の霜降りが見られるのです。

自分が人間でなく、もっと小さな存在になったと仮定してこのコケの近くに立つと、とても神秘的な情景が広がってきます。これが私にとって「コケってきれいだなぁ」と思う瞬間であります。

こんな恍惚感を与えてくれるコケは数種類ありますが、エゾスナゴケはその筆頭かもしれません。聞けば、苔庭に利用される代表的なコケだそうで、この姿を見れば理由がわかるような気がします。

芝生の庭もいいですが、スナゴケの庭も素晴らしいと思います。ちなみに私の家はジャリの庭です。ハァ〜


(2010.12.12/長野県中軽井沢町)

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